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好きなことだけ語りつくすメモです。

14.広島東洋カープ

球団史上初の三連覇。今年の春先は、さすがに三連覇は難しいのでは…と思っていました。こんなに強くなるなんて。5年位前は、想像していませんでした。

 

広島出身です。大学進学で関西に出てくるまでは、生粋の広島人でした。

子供の頃は、伯父や父がガチの鯉党だったので、毎シーズン市民球場に行っていました。当時の球場は野次が凄くて、それが当たり前だと思ってたなあ。実家の近所に監督やコーチ陣が住んでいて、同級生の親が監督だったりもしたので、カープはとても身近な存在でした。

進学してからは、離れた分、一層カープの情報を収集するようになって。広島と自分を繋ぐ縁だと思ってました。

その頃のカープはめちゃくちゃ弱くて!万年5位、6位で、話題が無さすぎてカープ犬ミッキー君とか、ブラウン監督のベース投げとかがスポーツニュースに取り上げられて、「それしかネタ無いもんねえ…」と思いながら。優勝争いに加われない悔しさ、情けなさを感じながらも、ファンも、たぶん選手も、負け犬根性が染み付いてしまっていたんだろうと思います。

新井さんが「優勝できるチームでプレーしたい」と言ってFAした時、悔しくて悔しくて。出て行かないで、と球団宛に、泣きながらメールを送った夜のことは今でも忘れられないです。可愛さ余って憎さ百倍的に、もう一生、許せる日は来ないだろうと思っていました。

その新井さんが引退するその年に、三連覇を達成。新井さんが、黒田さんが帰ってきてくれて。若い選手たちの成長を加速させてくれて、チームをひとつに纏め上げてくれて。

本当に強いチームになりました。今はチームに居ないけど、マエケンや琢朗さんの「俺たちは勝てる!」と言いきってくれた、前を向かせてくれた言葉たちのおかげでもある。有能すぎるスカウト陣のパワーも素晴らしい。

サヨナラ勝ちをした9/23のズムスタでしみじみ思った、ファンの声援が、10人目の選手なんだと思いました。投手が苦しくなった時に、自然に巻き起こる声援、拍手。届いている、力になっている、と実感できました。

 

カープが広島にいてくれるだけで幸せ。

怪我なく元気でプレーしてくれたら、もっと幸せ。

試合に勝ってくれたら、一日中幸せ。

Aクラスに入ったら、強くなったなあ、頑張ったもんねえと晴れがましい。

優勝したら、まるで夢みたい。長い長い夢を見てたのかなと信じられない気持ちでふわふわ。

二連覇したら、だってこんなに良いチーム、球団なんだもん、と誇らしく思いつつ、でもどこかで、嘘みたい、信じられない。

(日本シリーズ進出を逃して、ああ…ほらやっぱり大事なところで勝てないんだ…と、万年5位だった頃の弱さを思い出して卑屈な気持ちに)

そして、三連覇。強くなったなあ、あんなに頑張ったもんね、と涙しか無かった。

優勝決定戦で、10-0という、完璧に強いカープ野球を魅せてくれたのが、本当に嬉しい。九里のパーフェクトなピッチング、誠也の気迫溢れるヘッドスライディング、先発全員安打、猛打賞、中崎の三者三振。強い!

 

個人的に、野間が大ブレイクしたことが本当に嬉しくて。毎年キャンプでバットを振りまくって、掌を豆だらけにして頑張ったのを見ていたから、本当に本当に嬉しいです。

 

毎年、中国新聞で、選手の年俸をチェックして、ちゃんと皆が評価されているか見守っていた鯉党の伯父が四月に逝去して。どうやってこの三連覇を伝えたらいいんだろう、と考えていた数週間でした。きっと天国で観て、喜んでるよね。おじちゃん、カープ、三連覇したよ!凄いよね!!!

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【解説】広島 今季圧勝 その理由 | NHKニュース

www.carp.co.jp

 

2016.9.10、25年振りに優勝した時のFacebook投稿をここに載せます。

夢を見てるみたいです。
カープ、ついに25年振りに、リーグ優勝ー!

8年前の自分に教えてやりたい。
2016年9月10日、緒方さんが監督で、黒田さんと新井さんがチームを引っ張って、菊池、丸、田中、誠也っていう若鯉が大活躍して、選手もコーチ陣もスタッフも、皆一丸となって優勝したんだよと。
そういう未来があるんだよ。嘘みたい。出来過ぎのドラマ見たいです。

万年5位だった弱小球団が、本当に強くなりました。今日の試合も、巨人に先制された時、勝つなと思いました。粘り強い、逆転のカープ。
8年前は、カープなんて阪神や巨人のファームだって笑われてたのに。
ファンにも選手にも、負け癖が染み付いていて、勝てなくても5位でも、お金がないから仕方ないんだと、ずっと思っていました。これが精一杯なんだと。
自分達で「負ける理由」を作ってるんだから、そりゃ勝てるわけないよね!と、今では思います。

でも、今年いきなり強くなったわけじゃなくて。数年前からすこしずつ、変化はありました。
弱かった時代にも、懸命にもがき続けて、這い上がろうとした選手たちがいて、
このメンバーで優勝したい、と願い続けながら引退していった選手たちがいて、
俺たちは強くなれる、優勝を目指すんだと鼓舞し続けた選手がいて、
俺たちは弱くない、絶対にAクラスに行くんだ、行ける力があるんだ、と言葉にした選手がいたから。
だから変われたし、強くなれたんだと思います。

だから私は、カープを強いチームにしたのは、前田健太投手と、石井琢朗コーチだと思っています。
今日、マエケンに、チームにいて欲しかったなあ。アメリカで、笑ってるんだろうなあ。
「琢朗さんを、CSに連れて行かなければいけません」
4年前のシーズン終盤戦、ある試合のヒロインで、マエケンが宣言しました。横浜から移籍した大ベテラン、石井琢朗選手の、現役最後のシーズン。あの言葉にしびれて、カープの未来の希望を感じました。
その年は結局、CS進出は惜しくも逃したんだけど、翌年、初のCS進出を果たしました。
琢朗さんがカープに来てくれて、皆を鼓舞してくれて。共感したマエケンがどんどん強い闘志を言葉にしていって、名実ともにエースになって。
あの頃から、カープは変わり始めたんだと思っています。

それまでは、選手がみんな寡黙というか、真面目で無骨なタイプの選手が多かったから、強くなりたいのか、勝ちたいのかすらわからんわ、と思っていた時代もありました。
ボール犬ミッキーとか、ブラウン監督のベース投げとかのトピックスばかり話題になってた時代も長くて。
それなりに楽しかったけど、でも、優勝を狙うなんておこがましい…という気持ちもあって。

今年は本当に強い。誰が強い、というか、みんなが一試合一試合、勝ちに向けて、ものすごく集中して、大事に戦っている。だからシーズン半分以上が逆転勝ちになる。
新井さんや黒田さんが闘志を剥き出しにすることが、若手のテンションとポテンシャルを引き出したのかな、と思います。

黒田さんのピッチングと粘りの打席、
3回の田中広輔、よく走ったなあ、
4回の誠也と松山の連続HR、5回の誠也の2ラン、
新井さんのまさかの追加点と全力プレイ、
ジャクソンのはらはらドキドキの8回裏、
中崎の、1発打たれたら同点の場面での153キロのストレート、9回裏。
ほんっっと、楽しかったなー!
優勝が決まった瞬間、胴上げの直前、黒田さんと新井さんがつよくつよく抱き合ってるのを見て、嗚咽が込み上げました。

ビールかけ、皆嬉しそうで楽しそうで、良かったなー!
広島の本通りで、道行く人達がハイタッチして歩くの、羨ましいなー!
ああ、良い日だ。良い年だ。
最高でーーーす!!!