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好きなことだけ語りつくすメモです。

49.八丁座

映画館で映画を観るのが大好きです。NetflixやAmazon primeで「映画コンテンツを消費」もしますが、映画作品と真摯に向き合える場所として、映画館は無くてはならない空間だと思っています。
普段は神戸、大阪近辺の映画館に通っていますが、一番好きな映画館は広島の中心部にある「八丁座」。帰省して早々、久々にこの最高の映画館で映画を鑑賞できた幸せを噛みしめる為に記します。

映画館「八丁座」とは

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広島市の中心部、紙屋町・八丁堀にある、2スクリーン制のミニシアター。老舗の百貨店「福屋」8階にあります(徒歩3分の距離に、同じ系列の劇場「サロンシネマ」があります、ここも素敵な映画館)。元々は松竹東洋座があったのですが、2008年に閉館。2年後の2010年に八丁座がオープンしました。

johakyu.co.jp

電車で10分ほどの鷹野橋商店街付近で「タカノ橋サロンシネマ」を経営していた方の娘さんが、サロンシネマ、シネツインの支配人を経てオープンさせた映画館のようです。(子供の頃はシネツインによく通っていました、クリストファー・ドイルの色に取りつかれたのもこの劇場がきっかけでした)。
Wikipediaを見ると、2009年の文春「おすすめシネコンランキング」で4位に入っているとのこと(シネコンじゃないけれど)。

劇場内の風景

福屋の8階に降り立った瞬間から、細かな造作にテンションが上がります。

手書きの上映ラインナップ。ちなみにこの日観たのは「ねことじいちゃん」(最高)。

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映画館の売店、映画館カフェ 茶論 記憶。
おしゃれなカフェみたい。リーズナブルだけどバリエーション豊富だし、なにより美味しい!量もこれくらいがちょうどいいです。
今日はお麩のチョコレートがけとジャスミンティー、600円位をチョイスしました。ドリンクも豊富なのが良い。

フードは生ハムとチーズとか、巻き寿司や小さめのハンバーガーとか、映画のお供に合うね〜と唸ってしまうラインナップです。

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カフェの隣には重厚な襖絵。“東映時代劇の全盛期からつちかわれた京都東映撮影所の大道具美術のこんしんのふすま絵”だそう(公式サイトより)。実際の映画で使われていた襖絵で、最後のお仕事は三池崇史監督の「十三人の刺客」だそう。観ましたよ!結構好きですよ!

昨年7月「モリのいる場所」を観た時は、この襖絵の前にすずさんと松坂桃李が「孤狼の血」で着用したスーツが展示されていました。(孤狼の血はこの年の冬に配信で観たんだよなあ惜しい…!先に映画館で観ておけばよかった!!)

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スクリーン「壱」の風景・スペック

この緞帳を観るとテンション上がります!まるで歌舞伎の舞台のよう。

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背後の提灯も、上品な色と光が素敵です。

 

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一番好きなのは座席です。3種類ほどあるソファはどれもふっかふかで最高の座り心地。劇場のサイトを見ると、なんとApple本社に椅子を採用されたことで有名な家具メーカー、マルニ木工さんの初の劇場用オリジナルシートだそう。

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ゆったり足を伸ばして観れるのが最高です。隣の座席とのスペースもゆったりめ。もっと座席を詰めたら、1.4倍くらいの動員ができそうな空間なのだけど、こんなにゆったりさせてくれるのが本当にありがたいです。

カップや荷物を置くスペースも完備しているし、ゆるやかな傾斜で、前の人の後頭部はまったくスクリーンに引っ掛かりません(重要!)。

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最後列はカウンター席もあります。次は座ってみたい!

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ロビーの風景

ロビーの待合スペースですら趣があって素敵です。「長いお別れ」もここで観れたら最高なんだけどなあ。なぜ私は広島県人じゃないのか…。

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スタッフの方々も素敵で、皆さんお揃いの法被を着用されていて、受ける印象は「番頭さん」。上映直前、前説みたいな口上もあったりして、気分を盛り上げてくれるところも好きです。

パンフレットを購入した時、売店のスタッフさんがすごく素敵な笑顔で接客してくださって嬉しかった。

 

映画と映画館を愛する人が、経験とノウハウを結集して作った空間だなあと、来るたびに実感します。すべてにおいて最高です。この日も映画を観ながらずっと、この空間を創り上げてくださった序破急の蔵本社長やスタッフの方々への感謝の気持ちでいっぱいになっていました。

www.nikkei.com

このインタビュー、かっこよすぎて憧れる…!この映画館とズムスタに通えるなら、広島で暮らすことを真剣に考えたい…と思ってしまいます。

www.mizma.co.jp

”映画関係者の方が全国からたくさん見学に来られて、舞台挨拶に立った山田洋次監督からは、「『八丁座』で僕の作品を上映するのが夢でした」と突然言われ、スタッフ一同感激しました。役所広司さんは「こんな立派な劇場をつくるなんて、大金持ちですね」と勘違いされていましたけど(笑)。”

おもしろすぎる。笑

 

この方が三代目だそうで。素敵なインタビュー記事でした。

「八丁座」と「サロンシネマ」、末長く運営していただけたらなと思います。全力で応援!

machi-log.net

 

タブレットやスマートフォンで映画を観るのも好きで、休日は一日一作ペースで観ていますが、やっぱり「映画人が全力でつくりあげた作品」と真剣に向き合うなら、こんな映画館を選びたいよね、と思うのです。じゃないと、失礼な気すらする。

そういう意味で、映画館ではどんどんリバイバル上映もしてもらえたらなと思います。先日は尼崎の「塚口サンサン劇場」で「AKIRA」の重低音ウーハー上映を観てきて、めちゃくちゃ幸せでした。そういう、映画を愛してやまない人の為の空間に、もっと触れていたい。

今後は、日本各地の「素敵な映画館」で映画を観る為の旅をしたいなとも思います。とりあえず広島代表は八丁座とサロンシネマ、これは間違いない。

また帰省したら必ず行きます。このたびついに「ごひいき会員」デビューもしましたので!

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